偏見
調布店
庄司俊輔のブログ
先月まで、全国の高校生による野球の大会が行われており、野球経験のない私も非常に熱い気持ちにさせてもらいました。ただ、放送を見ていて非常に違和感を感じる事がありました。
大会のレギュラーとして参加している選手に手の一部が欠損している方がおり、その方が活躍する度にインタビューや翌日のニュースなどで大々的に取り上げられている事に強い違和感を感じておりました。その選手が、その試合の中で誰よりも活躍した選手であれば違和感はないのですが、私が見ていた限り、そのような状況ではなかったと思います。私自身、その選手と直接話したことがあるわけではないので真意はわかりかねますが、健常者と共に同じ土俵で戦いたいと思っているから、障害者専用の大会などではなく、この大会に参加している事は事実だと思います。障害があることを特別視すること自体が私にはある意味、差別ではないのかと強く感じてしまいました。
私自身、小学校入学時より生まれつき両足の使えない同級生があり、彼と6年間同じクラスで運動会や水泳大会など、当たり前のように過ごしてきた事も大きいと思うのですが、障害がある事に対する「特別視」というものはなく、必要があれば手を差し伸べればよいでのは、と思っております。
日本は、特に先進国の中で最もジェンダー、障害者差別に対しての考え方や施策が遅れている国だといわれております。公営放送含め、各メディアがこぞって、「ヒーロー」として仕立て上げているように感じ、そのような報道が障害のある方に対して偏見を助長していくのではないかと思うのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか。