【2023年4⽉発表】新築木造一戸建て住宅平均価格月別推移
レポート
市況情報
東京カンテイ プレスリリース / 新築一戸建て住宅平均価格 2023年4月6日
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
3月 首都圏の新築一戸建て平均価格は前月比+0.3%の4,464万円 首都圏は全都県上昇
近畿圏は-1.2%の3,508万円と反転下落 中部圏は-1.1%の3,343万円と連続下落
- 首都圏
3月の首都圏新築一戸建て住宅の平均価格は前月比+0.3%の4,464万円と再び上昇に転じた。都県別では東京都が+0.3%の5,593万円と反転上昇。神奈川県は+0.8%の4,872万円と、同じく反転上昇。千葉県では+1.8%の3,807万と2ヵ月連続下落から反転上昇した。埼玉県が+4.3%の3,858万円と、首都圏で最も大きく上昇した。住宅ローン金利上昇の懸念から、前月は様子見の状態となっていた市場だが、3月はすべての都県で反転上昇した。神奈川県を除き平均土地面積や平均建物面積が縮小していることから、実質的な価格上昇率はより大きいものと考えられる。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の価格は-1.2%の3,508万円と反転下落した。主要府県別では大阪府が-4.6%の3,656万円と再び下落に転じた。兵庫県は+2.3%の3,600万円、京都府は+18.1%の4,575万円と、いずれも2ヵ月連続で上昇したものの、大阪府の下落が響いた。
- 愛知県
愛知県の平均価格は-1.5%の3,544万円と、2ヵ月連続で下落した。前年同月比は+3.6%。中部圏(4県)全体においては-1.1%の3,343万円と2ヵ月連続の下落となっている。
- 宮城県・福岡県
宮城県は-2.7%の3,292万円と2ヵ月連続上昇から下落に転じた。前年同月比は+2.6%の水準になっている。
福岡県は+1.2%の3,478万円と反転上昇した。前年同月比では+0.1%と僅かに上回っている。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比+2.5%の8,796万円と反転上昇。都下も+1.0%の4,971万円と上昇に転じた。横浜市は+7.9%の5,903万円と大きく上昇。川崎市は+7.6%の5,924万円と前月から上昇幅が拡大した。
大都市圏は軒並み上昇した。
相模原市は-2.4%の4,037万円と3ヵ月連続で下落。千葉市は+9.0%の4,069万円となり、2014年4月の集計開始以降、初の4,000万円台で最高価格だった。さいたま市は-1.2%の4,298万円と下落に転じた。
郊外都市は千葉市が上昇し4,000万円台に。
大阪市は+0.6%の4,819万円と反転上昇したが、前年同月比は依然として下回っている。堺市は-6.9%の3,613万円と2ヵ月連続の下落。神戸市は+5.4%の4,118万円と2ヵ月連続上昇。京都市は-5.6%の4,575万円と下落に転じた。
近畿圏主要都市は神戸市が最も上昇した。
名古屋市は+2.3%の4,194万円と反転上昇した。一方で平均土地面積と平均建物面積は縮小に転じている。平均価格の前年同月比は+2.3%となっている。
仙台市は+0.4%の3,668万円と反転上昇。前年同月比は+8.5%の高い水準となった。
福岡市は-2.5%の4,357万円と下落に転じた。前年同月比は+2.2%となった。
名古屋市と仙台市は反転上昇、福岡市は反転下落した。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
※本記事の無断転⽤を禁じます