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金利の種類とかしこい選び方

コラム

不動産コラム

返済計画にあった金利を選択しましょう

住宅を購入した場合、ほとんどの人が利用することになる住宅ローン。
その金利には様々な種類がありますが、どれを選べばいいのか分からない人も多いようです。
低金利の時代だとはいえ、金利の種類によっては支払総額に大きく差がでますし、住宅ローンを申し込んだ時だけではなく、その後の返済計画まで考えて選択しなければなりません。
ここでは、それぞれの金利の特徴やそれがどんな人に向いているかを見ていきましょう。

それぞれの特徴を理解して資金計画を

金利には変動金利型・全期間固定金利型・固定金利期間選択型と大きく分けて3つあります。

変動金利型とは、その名の通り住宅ローン金利が変動するタイプをいい、借入後は半年ごとに金利が見直されます。
何を基準に金利を変動させるのかというと、短期プライムレートという指標です。
短期プライムレートとは、金融機関が優良企業に対して、1年以内の短期間で貸し出す時に適用する最優遇貸出金利のことで、これの変動に応じて住宅ローンの金利も変わります。
変動金利型のメリットは全期間固定金利型・固定金利期間選択型に比べて金利が低く設定されているということです。
しかし短期プライムレートの変動によって、返済期間中に金利が上昇してしまう可能性はあり、その分返済額も上がるということを認識しておく必要があります。
例えば借入額3,000万円、変動金利0.6%、35年返済、ボーナス返済なしの場合は毎月の返済額は約80,000円ですが、金利が0.5%上昇し1.1%になった場合は、毎月の返済額は約86,000円となります。
変動金利型は比較的金利上昇のリスクが少ない返済期間の短い方には向いているローンといえますが、長期にわたって住宅ローンを組む場合は、常に金利や景気の動向に注意を払って意識しておく必要があります。

一方、住宅ローン完済までの期間、金利が固定しているのが全期間固定金利型です。
国の景気に左右されることがなく、返済額も変更がないため、長期にわたって金利上昇リスクを負わず安定した返済をしていきたいという方に向いています。
デメリットは、短期プライムレートを基準に設定される変動金利型とは違って、10年物の国債利回りを基準に金利設定されるため、住宅ローンの選択時には変動金利型に比べて金利が高めに設定されている点です。
最終的に変動金利型より支払総額が多くなるのか少なくなるのかは、住宅ローン選択時の経済情勢が左右するでしょう。

最後に固定金利期間選択型ですが、これは融資実行時から3年や5年などのある一定期間固定金利を選択し、固定期間終了後については変動金利型か固定金利期間選択型かを検討して決めていくというものです。
期間内は返済額が決まっているので、資金計画が立てやすいといったメリットがあります。
また、全期間固定金利型に比べると当初の金利が低いという点もポイントです。
一定の期間は安定した返済をし、期間終了後は経済情勢や自分のライフプランと照らしてどの金利タイプにするか検討していきたいという方には向いています。

外部の専門家に相談するとより安心

それぞれの特徴を理解して、自分にはどのタイプが適しているのかを検討して選択しましょう。
また、金融機関によっては、一度変動金利型を選択すると固定金利期間選択型に切り替えられないなどの決まりもありますので、事前に注意が必要です。
不動産会社や金融機関の担当者のほか、ファイナンシャルプランナーなどの外部の専門家に重ねて相談すると安心です。