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実家の土地に複数の一戸建てを建てる際のメリットと注意点

コラム

不動産コラム

広い土地を有効活用しましょう

親が高齢になると、敷地の広い一戸建ての住まいは維持をするのに負担が大きくなります。
使わない部屋の掃除、庭の雑草取りや樹木の剪定など、これらの労働は高齢者にとっては体に負担がかかり、いつしか住みにくさに我慢をしながら暮らすようになってしまいます。

そこで、住みにくさから解放されるため、コンパクトな利便性の高いマンションに住み替え、敷地を手頃な広さに分割して一戸建てを建てることで、子供が相続後も相続人それぞれが住むという選択肢となるだけでなく、賃貸・売却といった活用法を選ぶことが可能となるのです。
また、予め分割しておくことで将来的に発生する相続の際も、遺産分割協議をしやすくなることがメリットといえます。

一戸建て賃貸のメリット・デメリットを把握しましょう

賃貸物件の借り主の中で、特にファミリー層は比較的住居の移動が少なく一度入居すると長く住む傾向にあるため、ファミリー層が多いエリアであれば、一戸建てを賃貸にすることで定期収入が見込めます。 また、集合住宅に比べて一戸建ての賃貸物件数は少ないため、需要が高いエリアであれば、家賃も少し高めに設定することも可能です。
人気物件の条件である専用庭と駐車スペースがあれば、すぐに入居申込みも見込めるため、長期で安定した家賃収入を得ることが可能です。
税金面でも、一戸建てを賃貸にすることで貸家建付地と扱われるため、更地の都市計画税が1/3に。
さらに相続税評価額が軽減されるため相続税を下げられることもメリットのひとつです。

しかし、メリットばかりではありません。
集合住宅のように複数世帯からの家賃は得られないため、退居から次の入居までの家賃収入が入らない時期がある点は事前に念頭に置いておくといいでしょう。

複数の一戸建てを建築するとなると建築費もそれなりにかさんでしまうので、資金計画も念入りにしておきましょう。
土地を担保にローンを組むケースが多いのですが、空き家状態が続いてローンが支払えない状態になると、土地を失うことにもなり兼ねません。
資金計画から収支計画まで、情報収集に時間をかけて慎重に進めましょう。

将来を考えて、相続しやすい分筆登記

所有の土地を分割して一戸建て賃貸を建てるというケースの最大のメリットは、相続時にトラブルに発展しにくいということです。
1つの土地をいくつかに分割して登記することを「分筆登記」といいます。
分割された土地には新しい地番がつけられ、新たな独立した土地として登記されます。
ご自分で周辺の環境を調べたり地元の不動産業者に相談したりして、一戸建ての賃貸の需要があるエリアであれば、予め土地を分筆して一戸建て賃貸にしておくという選択も考えられます。
土地や建てる建物の条件によっては、住宅ローンが利用できる場合と利用できない場合があります。
土地を分筆する前に金融機関にも相談して、利用可能なローンの条件を確認し、リスクを最小限に抑えるようにチェックを行いましょう。