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不動産を売却した代金はどのタイミングで手に入る?

コラム

不動産コラム

不動産を売却する際に気になるのが、不動産を売却した代金はどのタイミングで手に入るのか?という点ではないでしょうか。
ここでは不動産売却の流れに沿って、売買代金が手に入るタイミングについてご説明します。

◆不動産売却の流れ

(1)媒介契約
  まず、売却活動を依頼する不動産仲介会社と契約します。

(2)物件情報の公開
  次に、売却を希望する不動産について情報を公開し、購入希望者を募集します。

(3)購入希望の申し込み
  購入希望者からの申し込みを受けます。

(4)売却条件の交渉
  不動産会社を介して、購入希望者と価格や引渡時期などの条件を交渉します。

(5)売買契約
  購入希望者(買主)との交渉成立後、売買契約を締結します。

(6)買主の融資申し込み
  売買契約後、買主は住宅ローン等の正式な申し込みを行います。

(7)買主の融資承認
  住宅ローン等の正式な承認がなされます。

(8)決済・引渡し時期の最終調整
  不動産会社を介して、売主、買主、金融機関で最終的な調整を行います。

(9)決済・引渡し
  売買代金の全額を受け取り、所有権を買主に移転すれば不動産売却は完了です。

◆最初に支払われる「手付金」が手に入るタイミングは?

上記の不動産売却の流れにおいて、売買代金の最初の受け渡しは(5)の売買契約時に支払われる「手付金」です。
買主から売主へ、売買代金の一部が支払われます。

このとき手付金として受け取る金額は、(4)の条件交渉で決定します。(売買契約書に盛り込むため、先に決定します。)
手付金の額は、売買代金の10%(5,000万円の物件なら500万円)前後が一般的です。

なお、売買契約時に受け取った手付金は、万一、ローン特約等で売買契約が解約(白紙撤回)となった場合には、買主へ返却しなければならないので、不動産の引渡しまでは使わないよう注意してください。

◆買主による購入資金の準備

(5)の売買契約後、買主は不動産購入の資金を用意します。
住宅ローン等の融資を利用する場合には、金融機関から承認を受ける必要があります。

承認までの期間は、(6)の正式な申し込みから早い金融機関で1週間、遅いところでは1ヶ月以上かかることもあります。

◆不動産売却で「売買代金の全額」が手に入るタイミングは?

買主の融資承認後、最終的な決済・引渡しの日程調整を行い、(9)の決済日当日に売買代金の残代金を受け取ります。
これで、手付金と合わせて、売買代金を全額受け取ったことになります。
売買代金全額の受け取り後、売主は同日に所有権を買主の名義へ移転する協力をし、取引は無事完了となります。

なお、買主が住宅ローン等の融資を利用せず、現金のみで購入する場合には、契約と決済・引渡しをすべて同日に行うこともあります。
この場合は、上記(5)と(9)を一度に行い、その日で取引が完了します。

◆不動産売却時に売買代金を早く受け取れる「中間金」とは

売買代金を不動産の引渡し前に、早く受け取りたいという方もいるかもしれません。
その場合には、「中間金」を受け取る形式にすることも可能です。
「中間金」とは、売買契約が成立した後、売買代金の一部として買主から売主へ支払われるものをいいます。

しかし、住宅ローンを借りて不動産を購入する方が多い昨今では、金融機関側の都合もあり、中古住宅の売買では「中間金」を受け取る形式はほとんど行われていません。

仮に、売主が望んだとしても、買主側はその条件のために資金を準備しなければならず、そのため、買い手が限定されてしまい、不動産売却金額が下がることにも繋がります。
中間金を受け取る形式を選択する場合には、この点に注意しておきましょう。