30代女性が後悔せずにマンションを購入するための基礎知識

最近は将来のためにマンションを購入しようと考える30代女性が増えているようです。

ですが、「自分一人の力でローンの返済ができるのか」「買ったものの後悔したらどうしよう」「新築と中古はどちらが良い？」など色々な迷いや不安がでて実際の行動に踏み切れないというケースも。

そこで思い切ったチャレンジの背中を押すべく、30代女性が後悔せずにマンションを購入するためのヒントを調べました。

この内容が少しでもお役に立つと幸いです。

■ステップ1「住まいの購入を決める」

A「住まいの購入には、どんなステップを踏めばいいですか？」

B「まずは購入を決めることからスタートしましょう！」

・将来のために住まいについて考える

自身の将来を見据えて、「住まい」について真剣に考え始めるのが30代です。

＜住まい（マンション）の購入を検討するきっかけ＞

多くの30代女性が住まいの購入を検討する背景には「生涯未婚率の増加」があります。「一生独身で生きていく可能性もゼロではない」との考えから、30代のうちに資産となる住まいを購入する方が増えています。

＜住まい（マンション）購入を検討する人と年齢＞

住まいの購入を検討するのは、30代後半女性が大多数です。30代後半女性は会社でも役職についており、収入が安定しています。経済的にゆとりが出始めている年代なので、住まいの購入を現実的に決めることができるのです。

■ステップ2「比較と内覧」

A「私、マンションを買いたいです！次は何をすればいいですか？」

B「マンションと戸建て、中古と新築を比較して、実際の物件を見てみましょう！」

・マンションと戸建てを比較する

＜戸建てのメリットとデメリット＞

▼戸建てのメリット

・リフォームや増築等が自己判断で可能 ・ペットOK ・他人の生活音を気にしなくて良い ・専用の庭、駐車場がある

▼戸建てのデメリット

・防犯・セキュリティは自己責任 ・駅へのアクセスが不便

＜マンションのメリットとデメリット＞

▼マンションのメリット

・駅からの距離等利便性に優れる ・断熱性・気密性が高い ・オートロックや管理人巡回等、防犯・防災に優れている

▼マンションのデメリット

・騒音等の配慮は必要。苦情を受けることも。 ・駐車場代がかかる ・ペット不可など制限が多い

・新築マンションと中古マンションを比較する

＜新築マンションのメリットとデメリット＞

▼新築マンションのメリット

・最新の住宅設備が整っている ・駅直結等の好条件のマンションもある ・新築の軽減措置等により、税金が安くなる場合もある

▼新築マンションのデメリット

・中古と比べ、価格が高くなることが多い ・未完成販売の場合、実物を確認できない ・購入時に修繕積立一時金等の費用が必要

＜中古マンションのメリットとデメリット＞

▼中古マンションのメリット

・新築と比べ、価格が安くなることが多い ・実物を確認できる ・価格、築年、立地等で選択肢が広げることも可能 ・仲介手数料が不要の場合もある。

▼中古マンションのデメリット

・リフォームが必要となる場合がある ・複数戸数販売で無いので、購入の検討期間が短くなる。 ・築年によっては、住宅ローン控除で還付される税金が少なくなる ・一般的には仲介手数料が必要

＜マンションを購入するなら中古がおすすめ＞

マンションの購入なら、築20年〜30年の中古物件がおすすめです。新築と比べ、売りに出されている物件数も多く、検討できる物件数がある程度は見込めます。

・後悔しないマンション購入とは

＜資金面＞

身の丈以上の物件を購入してしまい、資金的に苦しくなってしまったというのはよくある話です。後悔しないためには、月々の返済額が現在の月収の25％〜30％を越えないようにしましょう。

＜ライフスタイル＞

結婚・出産・転勤などライフスタイルの変化によって、購入した物件が合わなくなった、という後悔も多いものです。ライフスタイルの変化は予想できません。売却も見据えて、ファミリー層のニーズも満たすマンションも検討するのも良いかもしれません。

・マンションを購入した人の声

▼年収〜400万円

中古物件にはフルリノベーション済の物件もあります。部分的な修繕のみされている場合、入居後にリフォーム等で余計な出費が増えてしまいます。 （38歳女性・購入金額1,000万円）

▼年収400万円〜600万円

バブル時に建築された物件で修繕積立金が低く設定されていたため、修繕積立金の積立額が多くなく、修繕費が高くなったのが予想外です。 （35歳女性・購入金額2,480万円）

▼年収600万円〜800万円

購入前に、東日本大震災の時にどの程度被害を受け、補修工事はしたのかなど、管理会社に確認しておくことをおすすめします。 （35歳女性・購入金額2,200万円）

▼年収800万円〜1,000万円

実際の部屋を昼夜見て、昼間は日当たり、夜は近隣道路の通行状況・騒音を確認したほうがいいです。 （30歳女性・購入金額2,200万円）

■ステップ3「中古マンションの選び方」

・中古マンションでも住宅ローンは組める？　

A「中古マンションの購入に決めました！でも、一括払いは厳しい...。中古マンションでも住宅ローンは組めますか？」

B「はい！可能です。ただし、新築に比べて色々と制限はあります。」

＜返済期間＞

中古マンションの場合、返済期間が築年に合わせて25年・15年などに短縮される場合があります。

＜借入額の上限＞

一部の金融機関では、借入額が制限されます。万一、返済が滞った場合、金融機関は物件を差し押さえて回収します。

＜住宅ローン控除の条件＞

住宅ローン控除とは、マイホームを購入した際に最長10年間に渡って、所得税・住民税の一部から一定額が控除される制度のことです。※条件によっては、最長で13年間控除される場合もあります。

中古マンションの住宅ローン控除の条件は以下です。

・木造等は築20年以内、マンション等は築25年以内の物件 ・床面積50㎡ ・耐震基準適合証明書を取得した物件 ・返済期間が10年以上のローン契約 ・控除を受ける年の所得が3,000万円以下 ・物件取得の日から6ヶ月以内に入居、控除適用の各年12月31日まで引き続いて住んでいること ※控除を受けるには適用条件があります。税理士やお近くの税務署にご相談ください。

・将来役立つマンションを購入しよう

＜駅に近い＞

駅から近いマンションほど売りやすくなります。駅から徒歩10分以内、できれば5分以内が理想です。

＜駅周辺の利便性＞

駐輪場の有無・バスの時刻・タクシーはすぐ拾えるかなど、駅周辺の利便性も大事です。コンビニやスーパー、飲食店の有無もチェックしておきましょう。

＜床面積＞

住宅ローン控除の条件「床面積が50m²以上」のマンションを選ぶようにしましょう。住宅ローン控除が受けられる物件かどうかは、売却時に購入者からチェックされます。

＜その他＞

その他に重要な条件は以下の通りです。

・自転車置き場・ゴミ捨て場などの管理状態が良いこと ・戸数が多いマンション（価値が下がりにくい）

まとめ

中古マンションの購入には、物件価格に加えて頭金・仲介手数料・リノベーション費用・登記費用など諸経費が必要です。

住宅ローンを組む時は収入と支出のバランスが崩れない範囲で、資産計画を立てるようにしましょう。

※本コラムの内容は令和3年4月29日現在の法令等にもとづいております。年度の途中に新税制が成立した場合や、税制等が変更されるケースもありますのでご了承ください。

また、詳細について知りたい方は、お近くの税務署や税理士などにご確認ください。