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2022年の新築マンションの販売状況はどうなっている ?

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2022年の新築マンションの販売状況はどうなっている?

近年は情勢などさまざまな出来事があり、これから新築マンションを購入したいと考えている方は、今が買い時なのか悩んでいるのではないでしょうか。

そこで今回は、新築マンションの販売状況についてご紹介します。これから新築マンションを購入する予定がある方は、ぜひご一読ください。

■2022年は新築マンションが売れている?

A「新築マンションの販売状況は好調だと最近よく耳にしますが本当ですか?」

B「はい、2022年は販売戸数と価格ともに下落は見られません。具体的な数値や理由などを詳しく解説しますね。」

・販売戸数は上昇傾向

株式会社不動産経済研究所(https://www.fudousankeizai.co.jp/)の調べによると、2021年の全国の発売戸数は7万7,552戸です。前年の販売戸数である5万9,907戸よりも、29.5%増加しています。



・新築マンションの価格の推移
同じく株式会社不動産経済研究所の調べでは、2021年に売り出された「首都圏の戸当り平均価格は6,260万円で、1990年(6,123万円)を上回って」過去最高額であったことがわかっています。

近畿圏の価格も同様に上昇しており、2021年の「近畿圏の戸当り平均価格は4,562万円」で、4年連続の上昇となりました。

・新築マンションの販売状況
2019年、2020年については、コロナ禍の影響下で供給戸数は2年連続で前年割れとなりました。

しかし、2021年には供給戸数は増加に転じ、契約率も改善しており好調であると言えるのでは無いでしょうか。

・背景にある超低金利
新築マンションの価格が上昇しているにもかかわらず、販売数が伸びている背景には、住宅ローンの超低金利があります。

2020年の3月以降に日銀の金融緩和が強化されてから、住宅ローンの金利は過去最低水準です。

超低金利のタイミングでローンを組むと返済額が少なくなるため、新築マンションを購入する方が増えています。

■2022年以降に新築マンションを購入するなら押さえておきたいポイント

新築マンションを購入したいと考えている方の中には、将来的に売却を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

そこで以下では、2022年以降に新築マンションを購入しようと考えている方向けに、押さえておくべき4つのポイントを紹介します。

・新型コロナウイルスの影響について
先述の通り、新型コロナウイルスが本格的に蔓延した2020〜2021年は、影響を感じられる場面もありましたが、現在は回復し安定傾向にあります。

購入を考えている場合、価格が下がるまでしばらく様子を見るのも一つの手ですが、現在のマンション市場は大手デベロッパー中心であり、供給戸数をコントロールすることで価格の下落を防止している為、本年以降も価格が下落することは考えづらい状況です。それに加えて、価格が上昇しているタイミングでもマンションを購入する方が増えているため、購入を先延ばしにしているうちに、他の方に買われてしまう可能性も考えられます。

よって、欲しいと思った物件の成約ができるよう、購入時期を見極めることが大切です。


・住宅ローンの金利
2022年現在、住宅ローンの金利は過去最低水準を維持しています。

しかし、今後アメリカの利上げに呼応する形で日本国内の長期金利が上昇する可能性もあるため、住宅ローン金利の上昇後の支払いについても考えておくことが大切です。

特に、金利が固定している固定金利型の住宅ローンを利用する場合は、金利が上昇する前に購入したほうが返済額を少額に抑えられます。

市中金利の影響を受ける変動金利型の住宅ローンの場合は、焦らず金利動向をチェックすることが大切です。

・マンションのある地域の人口

将来の資産性を見据えてマンションを購入する場合は、地域の人口にも着目しましょう。

というのも、マンションのある地域の人口が著しく減少した場合、地価が下がる可能性もあるためです。

特に、地方は都市部に人が流れやすく、将来的に人口が減ってしまう可能性があります。

少なくとも、現時点で人口が大きく減ってしまっている地域は、20〜30年後にマンションの価格が下落する可能性も考えられるため、検討が必要かもしれません。。

・生産緑地の市場への供給
生産緑地とは、1992年に生産緑地法改正によって指定された土地のことで、指定されてから30年間は税金の優遇を受けられます。

2022年は、生産緑地の期限が切れる年です。それによって、維持が難しくなった土地が大量に発生し、地価が下落するのではないかと予想されています。

立地がよく、生産緑地の少ない都市部は影響を受けにくい傾向にありますが、生産緑地の多い地方は一時的に地価が下落する恐れがあるため、購入の際には注意が必要です。


■まとめ


2022年現在、マンションの価格は高値を維持する傾向にありますが、住宅ローンが低金利である今のタイミングを狙ってマンション購入を検討する人が多く、成約率も好調です。

ある程度価格も落ち着いており、まだ低水準の住宅ローン金利やコントロールされた新規供給数を考えると、今は購入を検討しやすい時期だと言えるかもしれません。