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狭小住宅の売却は難しい?売却のポイントを押さえよう

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狭小住宅の売却は難しい?売却のポイントを押さえよう

住宅に限らず、不動産は立地によって大幅に価値が変わります。

狭小地に建てられた物件のことを狭小住宅と呼びますが、狭小住宅の場合は立地がよくても思ったような金額で売却できないこともあるでしょう。

今回は、狭小住宅が売却しにくい理由と売却時のポイントについて解説します。

■狭小住宅の売却が難しいと言われる理由

狭小住宅の売却が難しいと言われるのには、3つの理由があります。

・特殊な間取りや仕様に不安がある

狭小住宅のほとんどは、土地の広さや形状に制限のある中でさまざまな工夫が施されています。そのため、外観も特徴的で、居住スペースが特殊な形状になっている物件も少なくありません。

たとえば、傾斜のついた天井だったり部屋が四角形でなかったり、全体的に細長かったりといった特徴です。いびつな形状が多いことから狭小住宅は生活しにくいイメージが強く、購入希望者が現れにくくなっています。

・住宅ローンが組みづらい

狭小住宅は一般的な住宅に比べて需要が少ないので、不動産としての価値も低くなります。そのため、住宅ローンの審査で不利になりやすく、ローンを組めない、希望額満額の融資を受けられないなどのリスクに注意が必要です。

もし狭小住宅を購入したいという人が現れても、ローンが組めなければ購入を断念せざるを得ません。その場合は新たに購入してくれる人を探す必要があるので、売却が難しいと言われています。

・購入後のコストがかかる

中古住宅を購入する場合、いずれ修繕をしなくてはなりません。しかし、狭小住宅は敷地が狭いため、重機が入りにくかったり足場も組みにくかったりして通常よりも修繕費用が高額になる可能性もあります。

リフォーム前提の購入であっても、購入後にかかるコストはなるべく抑えたいと考えるのが一般的です。そのため、修繕費用のかさみやすい狭小住宅は、購入をためらってしまう人が多いのかもしれません。

■狭小住宅の売却時のポイント

A「狭小住宅の売却が難しいことはよくわかりました。では、売却は諦めたほうがいいのでしょうか?」

B「いいえ、諦めることはありません!狭小住宅でもポイントを押さえれば、通常の不動産と変わらない条件で売却できる可能性があります。そのためにも、狭小住宅の売却時における5つのポイントを確認しましょう。」

・立地をよく調べる

狭小住宅は比較的立地のよい場所に集中しており、交通のアクセスがよい、近くにコンビニやスーパー、銀行などがある、街灯が多いので夜も安心など、狭小住宅のデメリットをカバーできるような魅力もあります。

購入希望者に物件以外の部分のメリットを伝えることができれば、売却できる可能性が高まるでしょう。売却を機に、家の周りの環境を確認してセールスポイントを探すことをおすすめします。

・売出価格を下げる

狭小住宅は一般的な物件の中ではニーズが多くは無いため、売出価格の設定が重要です。他の住宅よりも売出価格を下げることで、手頃な物件という印象を与えることができます。

低価格で住宅購入を希望する人が、価格をきっかけに物件に興味をもってくれるかもしれません。うまくいけば、物件の問い合わせや内覧など、売却に向けて前進するでしょう。

・隣接地の所有者に交渉する

狭小住宅の売却で有効な方法には、隣接地の所有者と交渉する方法があります。隣の人が狭小地を購入し、所有する土地が広くなれば資産価値の向上が期待できるためです。

場合によっては、通常の売却よりも隣接地の所有者に交渉するほうが高値で売却できることもあるので、まずは隣人に声をかけてみるとよいかもしれません。

・必要に応じてリフォームする

物件の状態があまりよくない場合や売れない期間が長い場合は、リフォームを検討するのもよいでしょう。特に、購入希望者がチェックしやすい水回りなどをリフォームすることで物件の印象が大きく変わります。すぐに住める状態であれば、購入を前向きに検討する人が現れるかもしれません。

・特殊な物件への理解が深い業者に依頼する

狭小住宅のような特殊な条件の物件を売却する場合は、業者選びも重要なポイントです。

特殊物件の売却経験が豊富で狭小住宅に長けている業者であれば、適切な売り方を心得ているため、売れる可能性が高まります。なるべく早期に高値で売却したい方は、不動産業者選びに注力しましょう。

■まとめ

狭小住宅は狭い敷地と特殊な間取りを理由にニーズが少なく、売れにくい傾向にありますが、購入したい人はいらっしゃいます。

狭小住宅を売却する際は、まずは不動産のセールスポイントを探すなど売るための工夫をしましょう。

そのうえで、狭小住宅の売り方を心得ている不動産業者を選びます。売出価格の設定やリフォームの必要性の有無などをプロ目線でアドバイスしてくれ、スムーズな不動産売却を実現できるでしょう。