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いくらで売れるの?不動産の売出価格の決め方とは

コラム

不動産コラム

不動産を売却する時に、売り主として最も気になるのが「いくらで売れるのか」ということではないでしょうか。
不動産の売却は、不動産の状況や周辺環境によって価格が大きく変わってきます。
「売りたい価格」と「売れる価格」のバランスをとって、納得のいく売出価格を決めていくようにしましょう。
ここでは、不動産の売出価格の決め方についてご説明します。

まずは査定価格を算出

不動産を売却したいと思ったとき、まずお持ちの不動産がどれくらいの価格なのか(売却価格)を知る必要があります。
売却価格を知るためには、不動産会社に査定を依頼して「査定価格」を算出してもらいます。

査定の方法には次の2種類があります。

(1)机上査定(簡易査定)
机上査定(簡易査定)は、実際に現地には行かず、周辺相場を元に大まかな不動産売却価格を算出します。

(2)訪問査定(実査定)
立地や築年、間取りなど、全く同じ不動産はないため、売却前には訪問査定(実査定)をして、その物件個々の特徴を踏まえて現実に近い価格を算定します。

※査定方法の詳細はこちらの記事「不動産を売却する際の査定方法にはどんなものがある?」で紹介しています

ただし、この査定価格はあくまで過去の事例から「このぐらいで売却できる(価値がある)のではないか」という一つの目安でしかありません。

査定価格と希望価格のバランスが大切

◆不動産の売出価格とは?
査定価格を算出し、実際にその物件を売却する場合、今度は「売出価格」を決める必要があります。

売出価格とは、買主を募るために一般に公開する価格のことをいいます。
皆さんが不動産広告やインターネットで見る販売価格がこの売出価格です。

◆不動産の売出価格の決め方とは?
売出価格の決め方は、基本的に売主である所有者と売却の仲介(媒介)を依頼された不動産仲介会社の担当者が話し合いで決めていきます。
具体的には、その不動産を売り出す時期や市場動向、物件の特性や地域性といったことを考慮して決定します。

(1)繁忙期であれば、査定価格より売出価格を高くして出してみる

(2)競合物件が多い場合には、査定価格ちょうどで出してみる

(3)売主が売却を急いでいる場合には、査定価格より安くして出してみる

とは言え、売り主にとっては物件への思い入れなどもありますよね。
ついつい査定価格より高く売出価格を出してしまうと、長い間売れずに公開されてしまい、人気のない物件という印象を与えてしまう可能性も。
売れ残ってしまわないように適切な売出価格を決めることが、不動産売却のコツになります。

売出価格が必ずしも最終価格ではない

不動産を売り出すと「その不動産を買いたい」という買主が現れます。
このとき、そのまま売出価格で売れればよいのですが、買主から値引き交渉が入ることがあります。

ここでその交渉に応じるか、応じないか、あるいはどこまで応じるか、この判断は売主が行うことになります。
このときも市場の反応(購入を検討してくれる人が多い、少ないなど)を参考に不動産仲介会社の担当者と相談して決めていくことが一般的です。

最終的に買主と契約、引渡しまで完了し、不動産を売却できた金額が「成約価格」となります。
従って、成約価格と売出価格は同じこともあれば、異なることもあります。

こうして決まった成約価格が次の近隣での査定の際、取引事例として参考にされ、市場が形成されていくことになります。